医療法人社団岡田会

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Yamanobe Hospital
2021.11

骨粗鬆症とフレイル

第31回臨床内分泌代謝Update

田原一樹

要旨


【目的】

 今回フレイルで身体能力と骨粗鬆症の関連性に関して考察した。

 

【方法】2020 年 8 月 1 日から 2021 年 3 月 1 日まで当院に入院した患者で握力や歩行速度を調べている患者を対象とした。今回骨粗鬆症の定義として既に骨粗鬆症薬を投与されている患者もしくは椎体骨折または大腿骨近位部骨折のある患者とした。

 

【結果】

 対象は 61 名で女性が 44 名(72.1%)であった。骨粗鬆患者は 17 名(15 名(女性))で平均年齢は 81.5±1.1 歳(女性)、82.8±2.4 歳(男性)であった。骨粗鬆患者の握力は 13.8±1.6kg(女性)、14.0±2.5kg(男性)、骨粗鬆でない患者の握力は 15.5±3.6kg(女性)、 26.8±1.9kg(男性)で男性で統計学的有意差があった(p=0.0272)。骨粗鬆患者の歩行速度は 1.3±0.1m/s(女性)、1.8±0.3m/s(男性)、骨粗鬆でない患者の歩行速度は 1.6±0.1m/s(女性)、1.7±0.3m/s(男性)で女性に統計学的有意差はあった(p=0.0499)。15 名の骨粗鬆患者の女性のうち、骨粗鬆薬を投与されているのは 13 名(86.7%)で、骨粗鬆薬を投与されている患者の握力は 14.8±1.7kg、骨粗鬆薬を投与されていない患者の握力は8.5±0.5kg で統計学的有意差はあった(p=0.0051)。


【考察】

 骨粗鬆の原因として握力の低下や歩行速度の低下が考えられ、改善のために運動療法の必要性が示唆された。また骨粗鬆症で握力の低下の原因として骨粗鬆薬の投与も関与していることが示唆された。

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