1. 岡田会TOP
  2. 山の辺病院TOP
  3. 回復期リハビリテーション病棟

山の辺病院

回復期リハビリテーション病棟

ご挨拶

山の辺病院では、平成11年に「リハビリテーション科」を開設。急性期の治療に加え、回復期医療にも力を注いで来ました。

平成16年には、県内では最も早い病院の一つとして「回復期リハビリテーション病棟」を開き、患者さんの機能回復訓練に努めています。

又、平成18年には「総合リハビリテーション施設」の認定を取得。所謂、疾患別リハビリテーションに於いては、「脳血管リハ1」、「運動器リハ1」、「呼吸器リハ1」の基準の認定を戴き、平成31年には回復期リハビリテーションに於いて、「回復期リハビリテーション病棟1」の基準認定を頂くなど、地域の中で「リハビリテーション医療」の充実、発展に寄与してきたと自負しております。もちろん、その実現には山の辺病院単独ということでなく、他の地域医療機関の皆さまの協力がなければ成し得なかったと感謝しております。

大病院・中小病院・診療所間で、機能分化が叫ばれ、再編成を余儀なくされている現状では、医療崩壊をくい止め、地域医療の充実を実現し、住み良い社会を構築していくために、尚一層、病院・診療所やその他、在宅事業所等との連携がそれぞれに不可欠でないかと考えています。

今後とも、山の辺病院は、「リハビリテーション医療」の分野で地域の医療に貢献していく所存ですので、これまでにも増して、みなさまにはご指導・ご協力の程よろしく、お願い申し上げます。

山の辺病院 院長 岡田 二朗

回復期リハビリテーション病棟とは

  • 看護師への歩行介助指導
  • 靴下を履く練習

患者さんが元の生活に戻れるように、回復期リハビリテーション病棟はチーム一丸となり力を尽くします。

当院では脳血管疾患や整形疾患(大腿骨頸部骨折、脊柱圧迫骨折)等の患者さんに対して、1日も早い在宅復帰を目指すべく医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療相談員などがチームを組み患者さんに関わっています。療法士(セラピスト)による訓練は365日体制で行われ、毎日2~4回程度のリハビリを実施しています。リハビリ以外の日常生活(病棟生活)でもリハビリの視点を持った看護師や介護士による生活援助に加え、口腔体操や季節のレクリエーションなどを行い身体的、精神的にサポートしています。
また、月に一度、患者さんを中心とした合同カンファレンスを行い、現在の回復状況の連絡や目標を決めることで、患者さんとスタッフが共通の目標を持ってリハビリに取り組めるようにしています。退院前には家屋訪問や家族様への介助方法の指導も行っており、退院後の生活をイメージし、安心して退院できるように取り組んでいます。

  • 看護師による歩行訓練場面
  • 看護師による立位訓練場面
  • 看護師による立ち上がり援助
  • 看護師による歩行援助

看護部によるレクリエーション

  • 看護師による口腔体操
  • 季節のレクリエーション

回復期リハビリテーション病棟に入院いただける対象者と入院日数の上限について

入院対象者 入院日数上限

脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症の発症、腕神経叢損傷等の発症若くは手術後2ヶ月以内の状態又は義肢装着訓練を要する状態

入棟後150日

上記のうち、高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷及び頭部外傷を含む多発部位外傷に該当する場合

入棟後180日

大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の骨折を発症、2肢以上の多発骨折の発症後又は手術後2ヶ月以内

入棟後90日
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により生じた廃用症候群を有しており、手術後又は発症後2ヶ月以内の状態 入棟後90日
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経・筋又は靱帯損傷後1ヶ月以内 入棟後60日

入院期間についてもご相談ください

回復期リハビリテーション病棟は、疾患によって入院期間が当該病棟に入院後何日以内と決められていますが、リハビリテーション計画に沿って早期の退院も可能ですし、入院期間の超過しそうな方には、あらかじめご相談いただければ、他の長期療養型の病院、介護保健施設等のご紹介をさせていただくことも可能です。医療相談室でご相談を賜ります。
入院の相談は、医療相談室まで。

回復期リハビリテーション病棟での活動

日常生活へのサポート

入浴介助・食事介助・トイレ介助を中心にセラピストが看護師さん介護士さんに指導し積極的に関わります。また、言葉の不自由さ、嚥下等の障害に対しても言語聴覚士が治療/訓練に当たります。

看護部とのカンファレンス

リハビリ実施計画書に基づくカンファレンスに加え、実際の病棟生活の場でのカンファレンスを行っています。病棟からの情報提供、セラピストからの情報提供を元に、課題に対する対策方法を伝達します。

指導体制

看護師や介護職員もセラピストと一緒にリハビリを行っていく為の指導体制を確立。
経験の浅いセラピストも指導者層のセラピストから指導を受けるなど、教育体制も充実させています。

  • カンファレンス場面(看護師・介護士への伝達)
  • カンファレンス後の実技指導場面
月二回の症例検討

1症例に対し、複数のスタッフとともに最大効果を出す治療法の検討を行い、患者さんの最大機能を引き出すことを目指します。

月一回の臨床研究

内外の指導的立場のセラピストから、全スタッフの教育を行います。

毎週の病院(急性期・回復期・慢性期)・老健の看護師・看護師とのカンファレンス

治療と日常生活を結ぶ日常生活場面での指導を行います。

医療相談

医療相談室では介護保険制度や他の社会福祉制度を活用し社会復帰のお手伝いを致します。
必要に応じて薬剤師、管理栄養士がご相談をお受けいたします。