医療法人社団岡田会

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Yamanobe Hospital
2022.06

FIM運動項目得点の改善に影響を与える因子(リハビリテーション効果の実績計算条件を含めて)

第59回日本リハビリテーション医学会学術集会

東康博

要旨


【目的】

 回復期リハビリテーション診療において、効果に係る実績の計算に除外できる患者を除いた場合の Functional Independence Measure (FIM)運動項目得点の改善に与える因子を考察した。


【方法】

 2020 年 8 月から 2021 年 11 月までに当院で退院した患者で、リハビリをされた患者を対象とした。ただし以下の①②③④⑤の患者は除外する(① 死亡した患者②入院時 FIM 運動項目得点が 20 点以下のもの③入院時 FIM 運動項目得点が 76 点以上のもの④入院時 FIM 認知項目得点が 25 点未満のもの⑤入院時年齢が 80 歳以上のもの)


【結果】

 対象症例は 46 症例。男性が 19 名(41.3%)で平均年齢は 69.7±11.7 歳。平均 Body mass index(BMI)は 24.2±4.9 kg/m2 であった。1 週間での FIM 運動項目得点の改善は 3.3±2.6 , 1 週間での FIM 認知項目得点の改善は 0.3±0.4 であった。FIM 運動項目得点の改善に影響を与えた因子は① FIM 認知項目得点の変化(相関係数:0.494、P value:<0.001)②入院時の FIM 運動項目得点(-0.48,<0.001)③ リハビリテーション診療期間(0.612, <0.001)④ アルブミン(-0.302,0.044)⑤ 性別(男性の FIM 運動項目得点の変化:18.6±3.5,女性の FIM 運動項目得点の変化:30.9±3.0,P value 0.011) 多変量解析では FIM 運動項目得点の変化に影響を与えた因子は① FIM 認知項目得点の変化(P value:0.001)②入院時の FIM 運動項目得点(0.01) ③ リハビリテーション診療期間(0.016) ④ 性別(0.044)が残った。


【考察】

 FIM 運動項目得点の改善には FIM 認知項目得点の改善の工夫が必要であると考えられた。

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