医療法人社団岡田会

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Yamanobe Hospital
2022.06

80歳以上の高齢者のFIM運動項目得点の改善に影響を与える因子

第59回日本リハビリテーション医学会学術集会

日置智香

要旨


【目的】

 80 歳以上の患者の Functional Independence Measure (FIM)運動項目得点の改善に与える因子を考察した。

 

【方法】

 2020 年 9 月から 2022 年 12 月までに当院で退院した患者で、リハビリをされた患者を対象とした。ただし死亡した患者は除外する。

 

【結果】

 対象症例は 206 症例。男性が 56 名(27.1%)で平均年齢は 88.0±5.1 歳。平均 Body mass index(BMI)は20.0±3.9 kg/m2,平均リハビリ診療期間は 69.7±40.8 日であった。入院時の FIM 運動項目得点は 29.2±14.8 , 退院時の FIM 運動項目得点は 51.3±27.7, 入院時の FIM 認知項目得点は 19.2±8.3 , 退院時の FIM 認知項目得点は 21.6±8.9 であった。1 週間での FIM 運動項目得点の改善は 2.0±4.8, 1 週間での FIM 認知項目得点の改善は 0.2±0.8 であった。
FIM 運動項目得点の改善に影響を与えた因子は① FIM 認知項目得点の変化(相関係数: 0.551、P value:<0.001)②入院時の FIM 認知項目得点(0.316,<0.001)③ 退院時の FIM 認知項目得点(0.597,<0.001)④ リハビリテーション診療期間(0.407, <0.001)⑤ アルブミン(0.343, <0.001)であった。 多変量解析では FIM 運動項目得点の変化に影響を与えた因子は① FIM 認知項目得点の変化(P value <0.001)②入院時の FIM 認知項目得点(<0.001) ③ 退院時の FIM 認知項目得点(<0.001)④ リハビリテーション診療期間(0.001)が残った。

 

【考察】

 80 歳以上の患者の FIM 運動項目得点の改善には FIM 認知項目得点の改善の工夫が必要であると考えられた。

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