嚥下リハビリテーション診療における嚥下機能障害と自宅退院との関連
第7回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会
要旨
【目的】
当院の嚥下リハビリテーション診療において、嚥下機能障害が自宅退院医における影響を考察した。
【方法】
2020 年 8 月から 2023 年 3 月までに当院で退院した患者で、嚥下機能評価され嚥下リハビリテーション診療をされた患者を対象とした。嚥下障害の定義は①反復唾液嚥下テストで空嚥下が 2 回以下、もしくは②改定水飲みテストで 4 点以下の患者を対象とした。ただし①入院中に死亡した患者②嚥下リハビリテーション診療の介入が14 日間以下の患者③既に胃瘻が作成されている患者④入院前の居住地が自宅でない患者は除外した。
【結果】
対象症例は 58 症例。自宅退院した症例は 29 例(50.0%)であった。男性が 29 名(50.88%)で平均年齢は82.19±12.41 歳。平均 Body mass index(BMI)は 20.14±3.89 kg/m2 であった。自宅退院に影響を与えた因子は単変量解析で①嚥下障害(P value: 0.003 オッズ比 0.184 95%CI 0.054-0.565)②入院時の年齢 (P value: 0.001 オッズ比 0.907 95%CI 0.843-0.962)③ 入院時のアルブミン(P value: 0.025 オッズ比 2.997 95%CI 1.167-8.897)④ 入院時の総合 FIM (P value: 0.003 オッズ比 1.04 95%CI 1.013-1.072)⑤ 入院時の運動項目の FIM (P value: 0.003 オッズ比 1.055 95%CI 1.019-1.099)であった。この 5 因子を多変量解析にかけると年齢(P value: 0.001 オッズ比 0.926 95%CI 0.097-1.649)のみが残った。
【考察】
自宅退院に関して単変量解析では嚥下障害が負に関連していて、運動 FIM やアルブミンが正に相関していた。自宅退院には多職種の連携が必要であると考えられた。
