医療法人社団岡田会

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Yamanobe Hospital
2023.11

大腿骨頸部骨折術後のリハビリテーション医療に影響を与える因子の検討

第7回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会

山本彩乃

要旨


【目的】

 大腿骨頸部骨折術後のリハビリテーション診療において、総合 Functional Independence Measure(FIM)の効率や、自宅退院に影響を与える因子について考察した。

 

【方法】

 2020 年 8 月から 2023 年 5 月までに大腿骨頸部骨折術後リハビリ診療のために入院して退院した患者を対象とした。ただし①入院中の死亡例②入院期間 4 週間未満③大腿骨頸部骨折の保存的治療の症例④入院前の居住地が自宅でない患者は除外した。


【結果】

 対象症例は 68 名。自宅退院した症例は 55 名(81.8%)であった。男性が 14 名(20.6%)で平均年齢は84.3±8.3 歳であった。入院時の FIM(運動項目)の平均値は 35.1±14.5 FIM(認知項目)の平均値は 21.5±8.4 総合 FIMの平均値は 56.6±20.7 であった。退院時の FIM(運動項目)の平均値は 68.1±24.1 、FIM(認知項目)の平均値は24.6±8.6 総合 FIM の平均値は 92.7±31.5 であった。骨折後、手術されるまでの平均時間は 7.1±16.7 日であった。改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)の平均値は 18.0±7.3 であった。総合 FIM の効率に寄与する独立した因子は多変量解析で HDS-R(P value <0.001 )であった。
自宅退院に寄与する独立した因子は多変量解析で①年齢(P value 0.041,オッズ比 0.75 95%CI(0.51-0.99) AUC 0.81 カットオフ値 88 歳) ② 骨折後、手術されるまでの時間(P value 0.020,オッズ比 0.84 95%CI(0.66-0.99) AUC 0.78 カットオフ値 4 日)であった。


【考察】

 多変量解析では自宅退院に寄与する独立した因子と FIM の効率に寄与する独立した因子は一致していなかった。

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