認知症を予測するための Functional Independence Measure の認知スコアのカットオフ値の特定
第8回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会
要旨
【目的】
当院の入院時の Functional Independence Measure の認知項目(FIM-cog)の点数により認知症を予測するためのカットオフ値の特定。
【方法】
これは 2020 年 8 月から 2024 年 4 月までに当院に入院し、改訂長谷川式認知症スケール(HDS-R)、MiniMental State Examination(MMSE)および FIM-cog を共に測定した 66 人を対象とした後方視的観察研究です。
HDS-R で 20 点以下あるいは MMSE で 23 点以下を認知症疑いと考えている。患者の年齢、性別、MMSE,HDSR,FIM-cog に関するデータが収集された。Receiver operating characteristic curves(ROC curve)を使用して, 入院時の FIM-cog に基づいて認知症を予測するためのカットオフ値を推定した。分類の精度は area under the curve(AUC)を使用して評価した。
【結果】
入院時の FIM-cog スコアは MMSE(p<0.0001 correlation coefficient (C.C):0.56)、HDS-R(p<0.0001 C.C:0.53)と有意な相関関係を示した。入院時の FIM-cog スコアの認知症を予測するためのカットオフ値は、MMSの場合 23 点(AUC=0.81、95%CI: 0.76-0.95)および HSD-R の場合 18 点 (AUC=0.81、95%CI: 0.76-0.95) であった。
【考察】
入院時の FIM-cog スコアは認知症の予測に役立ち、認知機能に応じた治療の組み立てに役立つと考えられる。
