入院リハビリテーション中の患者における褥瘡の発生と予測因子
第8回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会
要旨
【目的】
入院リハビリテーション中の患者における褥瘡の発生と予測因子を特定する
【方法】
2020 年 8 月から 2024 年 4 月までに当院で入院した患者を対象とした。ただし(1)入院中に死亡した患者(2)入院する前の 1 年以内で褥瘡が発生した患者(3)入院期間が 30 日未満の症例は除外した。
【結果】
対象症例は 766 症例。褥瘡が発生した症例は 35 例(4.57%)であった。褥瘡が発生した症例は男性が名で平均年齢は 85.86±1.7 歳。平均 Body mass index(BMI)は 19.35±0.68kg/m2 であった。褥瘡発生に影響を与えた因子は単変量解析で(1)入院時の血清アルブミン値(P value: 0.0021 オッズ比 0.42 95%CI 0.24-0.74)(2)入院時のClinical frailty scale (P value: 0.0005 オッズ比 1.52 95%CI 1.15~2.03)(3)入院時の BMI (P value: 0.0045 オッズ比0.89 95%CI 0.8~0.97)(4)入院時の認知項目の FIM (P value: 0.0006 オッズ比 0.92 95%CI 0.89~0.96)(5)入院時の運動項目の FIM (P value: <0.0001 オッズ比 0.90 95%CI 0.86~0.94)であった。この 5 因子を多変量解析にかけると運動項目の FIM (P value: 0.0001 オッズ比 0.91 95%CI 0.86~0.96)のみが残った。
【考察】
褥瘡発生に関して単変量解析では Clinical frailty scale は正に相関していて、運動項目 FIM、認知項目FIM、アルブミン、BMI は負に相関していた。褥瘡発生の防止には多職種の連携が必要であると考えられた。
