医療法人社団岡田会

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Yamanobe Hospital
2025.06

自宅退院に向けての Functional Independence Measurement(FIM) の目標値

第62回日本リハビリテーション医学会学術集会

松岡由佳

要旨


【目的】

 以前当院では自宅退院に関して FIM が有用な因子であることを発表した。今回自宅退院に向けての FIMのカットオフ値を推定した。


【方法】

 2020 年 8 月から 2024 年 9 月までに当院に入院した患者でリハビリテーション診療をうけた 65 歳以上の患者を対象とした。ただし①入院中に死亡した患者②入院期間 4 週間未満の患者③入院前の居住地が自宅でない患者は除外した。


【結果】

 対象症例は 682 症例。自宅退院した症例は 486 例(71.3%)であった。女性が 481 名(71.0%)で平均年齢は83.5±7.5 歳であった。自宅退院に寄与する因子は単変量解析で①年齢(p<0.001、odds ratio(OR):0.94,95%CI:0.91-0.96)②入院時の FIM(運動項目) (p<0.001,OR:1.07,95%CI1.05-1.09)③ 入院時の FIM(認知項目)(p<0.001,OR:1.10, 95%CI:1.08-1.12) ④ 退院時の FIM(運動項目) (p<0.001,OR:1.06,95%CI 1.05-1.07)③ 退院時のFIM(認知項目) (p<0.001,OR:1.13 95%CI:1.11-1.16)であった。自宅退院に寄与する因子は多変量解析で退院時のFIM(運動項目) (p<0.001,OR:1.05,95%CI 1.04-1.07)であった。退院時の自宅退院を予測するためのカットオフ値は、退院時の FIM(運動項目)の場合 58 点 (AUC=0.847、95%CI: 1.05-1.07) であった。


【考察】

退院時の FIM 運動項目のカットオフ値は、自宅退院に向けてリハビリテーション診療の目安になりえると考えた。

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