山の辺病院 Yamanobe Hospital
2025.11
認知機能評価の新しいデバイス「ミレボ」の初期使用経験
第44回日本認知症学会学術集会
【目的】
認知機能評価の新しいデバイスである「ミレボ」が発売された。これはiPadにて使用するソフトで、タスク映像に対する被検者の目線を内蔵カメラで追跡(アイトラッキング)、アルゴリズム処理しスコア化するシステムである。その特徴から実施においていくつかの注意点が挙げられる。ミレボの初期使用経験から得られた注意点やポイントについて報告する。
【方法】
ミレボ導入後に外来にて使用した5名が対象。初回実施時にはHDS-RとMMMRも測定した。検査開始前にアイトラッキングのキャリブレーションが必要であるが、この工程がうまく進行しないケースがある。また結果には視線検出率が表示され、これが低い場合には正確な評価ができていない可能性がある。これらにおける問題点と解決方法について検討を行った。
【結果】
HDS-Rが20以下の患者が大半であったが、ミレボの実施は可能であった。しかしキャリブレーションに時間を要したケース、視線検挙率が低く出るケースが認められた。問題点は二つに分類され、被検者側の要因としては体動や目線ではなく手が出てしまうなどが挙げられ、セッティング側の要因としては部屋の明るさ、被検者後方の環境、被検者とiPadとの距離などが挙げられた。
【結果】
ミレボは認知症患者における認知機能のスクリーニング、フォローアップの評価方法として有用である可能性があるが、その使用にはいくつかの注意点があった。
