山の辺病院 Yamanobe Hospital
2021.10
超音波検査による脂肪肝の重症度とメタボリックシンドロームとの関連性
第48回関西地方会学術集会 日本超音波医学会
要旨
【目的】
超音波検査法(US)は、脂肪肝を発見するための効率的な方法である。今回 US による脂肪肝の程度が、血清脂質と肝機能と HbA1c が関連するかを検討した。
【方法】
今回の病院ベースの断面研究は、無症状の 143 例である (US で 51 例は脂肪肝(cases)、92 例は脂肪肝でなかった(controls)) 。US による脂肪肝の程度は門脈などがはっきりと見えるものを Grade1(30 例)、血管などがはっきりと見えないものを Grade 2(21 例)とした。
【結果】
cases は、controls と比較して、脂質、肝臓酵素(血清 ALT)、HbA1c とも統計学的な有意差をもって上昇していた。US による脂肪肝の程度は、肝臓酵素(血清 AST と ALT)は統計学的な有意差をもって上昇していたが、脂質、HbA1c の上昇は統計学的な有意差はなかった。
【結論】
US は無症状の患者の脂肪肝の早期発見のための非侵襲性の検査で、US による脂肪肝の程度もメタボリックシンドロームの重症度に関連することが示唆された。
