フレイルとFunctional Independence Measure(FIM)との関連
第63回 日本リハビリテーション医学会学術集会
【目的】フレイルの患者は様々な疾患のリスクが高い。退院時のFunctional Independence Measure(FIM)とフレイルとの関連を考察した。
【方法】Clinical frailty scale(CFS)でCFS point≧5(C≧5)をfrailtyとした。
2020年8月から2025年4月までに当院に入院した患者で退院した患者を対象とした。ただし、入院中に死亡した症例は除外した。
【結果】対象症例は1266症例。男性が409名(32.3%)で平均年齢は82±11.2歳であった。C≧5の人は876名(69.2%)であった。また退院時のBody Mass Index(BMI)は20.1±5.7であった。Charlson comorbiditiesはCFS point<5(C<5)で0.66±1.62、C≧5で1.63±1.5で有意差(p<0.0001)があった。退院時のBMIは(C<5)21.6±5.8、C≧5で19.4±5.5で有意差(p<0.0001)があった。退院時のFIM(運動項目)はC<5で74.8±18.2、C≧5で46.5±26.1で有意差(p<0.0001)があった。退院時のFIM(認知項目)はC<5で30.7±6.2、C≧5で20.3±9.5で有意差(P<0.0001)があった。退院時の総合FIMはC<5で105.5±21.3、C≧5で66.8±33.6で有意差(p<0.0001)があった。CFS point≧5を予測するためのカットオフ値は、退院時総合FIMの場合90(AUC=0.83、95%CI:1.04-1.05)退院時運動FIMの場合63(AUC=0.81、95%CI:1.04-1.06)退院時認知FIMの場合26(AUC=0.84、95%CI:1.16-1.22)であった。
【考察】退院時FIMのカットオフ値は、フレイルの目安になりえると考えた。いったん入院して退院後もフレイルの患者は様々な注意が必要と考えられ退院時FIMが参考になりえると思われる。
