医療法人社団岡田会

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Yamanobe Hospital

奈良でめまいのリハビリ(前庭リハビリテーション)を受けるなら

前庭リハビリテーションとは

前庭リハビリテーションは、耳の奥(前庭)の機能障害に関連するめまい・ふらつきに対して行われるリハビリテーションです。頭や体を動かす練習を少しずつ行い、体が動きに適応していくことを目指します。継続することで、日常生活の動作が行いやすくなる場合があります。

  • めまいの原因となる「前庭(平衡感覚器官)」の障害に対する専門的治療
  • 体や脳が持つ“めまいに順応して回復する力”を促すリハビリ
  • 医学的根拠のある安全で効果的なプログラム

当院ならではの特徴

奈良県立医科大学耳鼻咽喉科と連携

当院の前庭リハビリは、奈良県立医科大学耳鼻咽喉科と連携して実施しています。大学病院で研究・開発された「まほろば式前庭リハビリテーション」を取り入れ、医学的根拠に基づいた安全で効果的なプログラムをご提供しています。
また、大学病院との協力体制により、専門的な治療を地域でも安心して受けていただけます。

理学療法士(PT)による個別指導

患者さん一人ひとりの症状に合わせて、頭の動きやバランスを整えるトレーニング、自宅でできる自主練習などを丁寧に指導します。理学療法士が関わる前庭リハビリについては、複数の論文で有効性が報告されています。

関連論文:Specific and individualized instructions improve the efficacy of booklet-based vestibular rehabilitation at home - a randomized controlled trial (RCT). Silvy Kellerer, et al. J Vestib Res. 2023

理学療法士(PT)による個別指導

継続的な訓練

継続的に訓練を行うことで、症状の改善が期待できます。当院では、基本的に週1回40〜60分の訓練を約3か月間行うプログラムを組んでいます。前庭リハビリについては国際的にも研究が行われており、2022年にアメリカ理学療法士協会(APTA)のガイドラインでも取り上げられています。

関連論文:Vestibular Rehabilitation for Peripheral Vestibular Hypofunction: An Updated Clinical Practice Guideline From the Academy of Neurologic Physical Therapy of the American Physical Therapy Association. Courtney D Hall , et al. J Neurol Phys Ther. 2022

診療の流れ

01医師による問診と診察

医師が診察を行い、症状や日常生活への影響を確認し、評価します。

診療の流れ

02必要に応じた検査

めまい・ふらつきの原因を特定するために、平衡機能検査をはじめとした検査を行います。

03リハビリテーション計画の立案

検査結果をもとに、理学療法士と連携して最適なリハビリプログラムを計画します。

04リハビリテーションの開始

週1回40〜60分を基本に、個々の症状に応じた訓練を行い、自宅での自主練習も指導します。

主な検査内容

重心動揺検査

体の揺れを測って、バランス能力を調べる検査です。目を開けたときと閉じたときの状態を比べることで、目に頼らずにどれくらいバランスがとれるかを確認します。また、足元にクッションを置いて、不安定な状態で検査することで、耳の奥の前庭(バランスの器官)の異常が疑われるかどうかを詳しく調べられます。

重心動揺検査

眼振検査

眼の動きを観察し、めまいの原因となる前庭機能の異常があるかどうかを確認します。眼球の動きを調べることで、何が原因でめまいが起きているのかを推測する手がかりになります。

眼振検査

リハビリ内容のご紹介

頭部運動訓練

文字が書かれたカードを見ながら、頭を左右や上下に動かす練習です。目と頭の動きを組み合わせることで、バランス機能の改善を目指します。動作に合わせて少しずつ難易度を調整していきます。

頭部運動訓練

バランス訓練

慢性的な前庭機能の低下では、バランス感覚を視覚に頼りすぎてしまう傾向があります。そのため、目を閉じてバランスをとる練習を行い、足裏の感覚や体の位置感覚を活かせるように指導します。

バランス訓練

慣れを促す訓練

あえてめまいが出やすい動作を少しずつ繰り返すことで、体を症状に慣らしていきます。
問診で「どんな動作や場所でめまいが強まるのか」を確認し、段階を踏みながら安全に訓練を進めます。

まほろば式前庭リハビリテーション

奈良県立医科大学で開発された方法を、自宅でできる自主トレーニング として取り入れています。地域に根ざしたプログラムで、継続しやすいのが特徴です。理学療法士が詳しく指導し、自宅での実践をサポートします。

まほろば式前庭リハビリテーション

※これらの訓練は、患者さん一人ひとりの症状や体調に合わせて、無理のない範囲で安全に行いますのでご安心ください。

よくある質問(Q&A)

どんな方が対象ですか?

慢性的なめまいやふらつきがある方、歩行に不安がある方、薬だけでは十分な改善がない方です。特に頭や体を動かすとめまいが出やすい方はリハビリで良くなる可能性があります。お気軽にお電話(0744-45-1199)でお問い合わせください。

長年めまいが続いていても受けられますか?

はい。長く続いている方でも、リハビリの効果が見られる場合があります。お気軽にお電話(0744-45-1199)でお問い合わせください。

軽いめまいでも受けられますか?

はい。症状が軽いうちから取り組むことで、生活への影響を抑えられる可能性があります。お気軽にお電話(0744-45-1199)でお問い合わせください。

高齢でも受けられますか?

はい。年齢に関わらず、リハビリを行う場合は、体力や症状に合わせて無理なく行います。お気軽にお電話(0744-45-1199)でお問い合わせください。

目は回らなくなったけど、歩行に不安があります。

めまい患者さんの中には、目が回らなくなっても、歩行の不安やふらつきが残る方がいらっしゃいます。リハビリで改善する方もいらっしゃいますので、まずはお気軽にご相談ください。

めまいは治ったけど、ふわふわする感じがあります。

ふわふわする不安定感や慢性的なふらつきもめまいの可能性があり、リハビリの適応となる場合があります。まずはお気軽にご相談ください。

リハビリの期間はどれくらいですか?

週1回40~60分を基本に、約3か月間のプログラムです。症状や生活に合わせて期間や回数は調整できます。

自宅でもできるトレーニングはありますか?

はい。奈良医大で開発された「まほろば式前庭リハビリ」を、自宅でも取り組めるよう指導します。

リハビリは痛くないですか?

基本的に痛みはありません。ただし最初は頭を動かすとめまいが出ることがあります。

どのくらいで効果がでますか?

個人差はありますが、数週間から数か月で症状に変化を感じる方が多いです。

薬と併用できますか?

医師と相談の上、薬の治療と併用しながらリハビリを行うことがあります。

保険は使えますか?

はい。医師の診察と指示に基づいて行うため、健康保険が適用されます。

診察日(月・水・木)以外でもリハビリは受けられますか?

はい。医師の診察は指定日のみですが、その後のリハビリは平日や土曜日も実施していますので、担当スタッフと相談のうえ調整します。ご希望の曜日や時間をご相談ください。

通う回数を途中で変更できますか?

医師の指示のもと症状や生活状況に応じて回数を調整します。

訓練中にめまいが出ないか不安です。

最初は一時的にめまいが出ることがありますが、医師の指示に従って症状に合わせながら無理のない範囲で進めています。不安な点はお気軽にご相談ください。

必ず3か月通わないといけないですか?

いいえ。3か月は目安です。症状や生活状況に応じて、期間について検討します。まずはお気軽にご相談ください。

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