医療法人社団岡田会

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Yamanobe Hospital

奈良で顔面神経麻痺にお悩みの方へ

顔面神経麻痺(末梢性)のリハビリテーションは、発症直後〜3か月頃の適切な時期に、適切な治療を行うことが重要です。山の辺病院では、専門的な診断・評価と個別のリハビリ計画で、食事・会話がしやすい毎日を取り戻すお手伝いをします。

末梢性顔面神経麻痺とは?(原因・症状)

末梢性顔面神経麻痺の特徴

末梢性顔面神経麻痺の多くは、顔の筋肉を動かす顔面神経が片側だけダメージを受け、表情が左右で異なる・動きにくい・口と目が一緒に動くなどの症状が出ます。

代表的な疾患には以下があります:

  • ベル麻痺
  • ラムゼイ・ハント症候群
  • 外傷性神経麻痺

主な症状

  • 顔の片側が動かしにくい、目尻が下がる
  • 目が閉じにくい
  • 食べ物が口からこぼれやすい
  • 表情が作りにくい
主な症状のイメージ

診療の流れ

01医師による問診と診察

発症時期・症状や日常生活への影響を確認し、顔面神経障害の評価と必要に応じて検査を行います。

診療の流れ

02理学療法士による評価

顔面の筋力、左右差、日常生活への影響を評価します。

03リハビリテーション計画の立案

急性期・回復期に分けた治療計画を作成します。

04リハビリテーションの開始

週1回40〜60分を基本に、個々の症状に応じた訓練を行い、自宅での自主練習も指導します。

評価内容

当院では、顔面神経麻痺診療ガイドラインで推奨されている評価方法を採用しています。目や口、額などの部位ごとの動きを丁寧に確認し、麻痺の程度を総合的に判断します。

評価内容
  • House-Brackmann法:表情筋の運動障害の程度を確認します。
  • 柳原法:顔の各部位の動きをチェックし、全体の麻痺の程度を判定します。
  • Sunnybrook法:顔面神経麻痺の回復度合いや後遺症を評価します。
  • Facial Clinimetric Evaluation Scale(FaCE Scale) :顔面神経麻痺患者のQOLを評価します。

リハビリ内容のご紹介(急性期・回復期)

顔面神経麻痺のリハビリは、複数の論文で症状の改善が報告されており、『顔面神経麻痺診療ガイドライン2023年版』でも推奨されています。こうした情報をふまえ、当院は、ガイドラインの考え方に基づきながら、症状や時期に合わせたリハビリを行っています。

急性期(発症後2週間後~またはステロイド治療終了後~)

急性期のリハビリは、後遺症の予防が大きな目的です。特にまぶたを閉じること、自然な笑顔を作ること、口元の動き(発音・飲み込み・食事など)の改善を目指して、無理のない範囲で少しずつリハビリを進めます。

温熱療法

顔面神経麻痺があると、顔の筋肉がうまく動かせないことによって血流が悪くなりやすい状態になります。そのため、蒸しタオルなどを使った「温熱療法」を、リハビリと併せて取り入れています。

温熱療法
筋伸長マッサージ・ストレッチ

顔面神経麻痺では、筋肉を動かさなくなることで血流が悪くなったり、筋肉が硬くなってしまう「拘縮」が起こることがあります。これを防ぐために、表情筋への筋伸長マッサージ・ストレッチを取り入れています。ご自宅でも安心して行えるよう、マッサージの方法や注意点について理学療法士がお伝えします。

開瞼運動

まぶたの筋肉(眼輪筋)のこわばりを防ぐために、目を開ける運動(開瞼運動)を指導します。また、口を動かすと目が勝手に閉じてしまう症状(病的共同運動)を防ぐために、食事中もなるべく目を開けたままにするよう指導しています。

開瞼運動
日常生活指導

飲み物がこぼれやすい、食事がしづらいといった日常生活で困った時の工夫をお伝えしています。特に、強く吸い込む動作を繰り返すと、顔のひきつれや不随意な動きが出やすくなることがあるため、無理に力を入れずに食事や水分摂取ができるよう、力みすぎない食べ方・飲み方が重要です。日常生活そのものがリハビリにつながるため、一人ひとりに合わせた指導を行います。

回復期(発症後3,4か月〜)

回復期には、自分の意思とは関係なく、顔が引きつるような動きが出ることがあります。回復期のリハビリでは、急性期に行ってきたリハビリに加えて、こうした意図しない顔の動きを防ぐための訓練を行います。また、もしこのような意図しない動きが出てきた場合でも、少しずつ自然な動きに近づけることを目標に、リハビリを続けていきます。

バイオフィードバック療法

当院は、不随意な顔の動きを改善するために、「バイオフィードバック療法」を取り入れています。これは、口を動かしたときにまぶたが閉じてしまう病的共同運動に対して、鏡で表情を見ながら動きを意識する視覚フィードバックや、手で顔に軽く触れて感覚を使う触覚フィードバックを活用し、動きのコントロールを促す方法です。また、口の動きを強く速く行うと、かえって症状が悪化する場合があるため、リハビリでは「ゆっくり・やさしく」動かすことを大切にしています。

参考文献:Biofeedback rehabilitation for prevention of synkinesis after facial palsy. Katsuhiko Nakamura , et al. Otolaryngol Head Neck Surg . 2003

バイオフィードバック療法
随意運動を改善するためのリハビリテーション

顔面神経麻痺のリハビリでは、顔の筋肉をただ強く動かすだけではなく、それぞれの表情の筋肉を一つひとつ意識して動かすトレーニング(個別的筋力訓練)が大切だとわかってきています。この方法では、意図しない顔の動きが悪化しにくく、自分の意思で顔を動かす力(随意運動)が比較的早く戻りやすいとされています。当院では、このような考え方に基づいて、表情筋を一つずつ動かすリハビリを行っています。

参考文献:Effect of muscle strengthening on peripheral facial palsy. Naohito Morisima, et al. Phys Ther Res.2020

随意運動を改善するためのリハビリテーション

よくある質問(Q&A)

顔面神経麻痺は自然に治りますか?

軽い症状の場合は、自然に回復することもあります。ただし、後遺症をできるだけ残さないためには、早期に状態の評価と治療やリハビリを始めることが大切です。

いつからリハビリを始めるのがよいですか?

基本的には、できるだけ早期からのリハビリが望ましいとされています。まずは、お気軽にお電話(0744-45-1199)でお問い合わせください。

中枢性の顔面神経麻痺のリハビリもしてくれますか?

はい。対応しています。中枢性の顔面神経麻痺の場合は、まずは当院脳神経外科(火曜日)の受診が必要です。そちらを受診のうえ、今後のリハビリについてご相談ください。ご不明な点はお電話(0744-45-1199)でお問い合わせいただけます。

電気治療や強い筋トレは効果的ですか?

一般的に、強い負荷をかける筋力トレーニングや低周波治療は推奨されていません。場合によっては、症状が悪化するおそれもあります。そのため、適切な時期に無理のない運動を行うことが大切です。

発症して1年以上経過していますが、治りますか?

一般的には、1年程度で症状が落ち着くと言われています。ただし状態によって対応が異なることもありますので、まずは一度ご相談ください。お電話(0744-45-1199)でのお問い合わせも可能です。

顔面神経麻痺と言われましたが、軽症だと言われました。リハビリは受けられますか?

はい。受けられます。症状が軽いうちから取り組むことで、生活への影響を抑えられる可能性があります。お気軽にお電話(0744-45-1199)でお問い合わせください。

ラムゼイハント症候群になり、顔面神経麻痺とめまいがあります。顔面神経麻痺のリハビリと併せてめまいのリハビリも受けられますか?

はい。受けられます。当院はめまいに対するリハビリにも力を入れてますので、顔面神経麻痺のリハビリと併せてめまいのリハビリも受けることができます。

リハビリは痛いですか?

いいえ。基本的に痛みはありません。

リハビリは、顔に触りますか?

はい。顔面神経麻痺のリハビリなので、顔を触る必要があります。ご希望があれば、手袋を装着します。

化粧をしたままリハビリを受けても大丈夫ですか?

はい。大丈夫です。ただ、肌に触れるため、部分的にメイクが落ちたり、薄くなったりすることがあります。

保険は使えますか?

はい。使用できます。医師の診察と指示に基づいて行うリハビリのため、健康保険が適用されます。

診療日(月・水・木)以外でもリハビリは受けられますか?

はい。受けられます。医師の診察は指定された曜日のみですが、その後のリハビリは平日や土曜日にも実施しています。担当スタッフと相談しながら、ご都合に合わせて調整します。

通う回数は変更可能でしょうか?

はい。可能です。医師の指示のもと症状や生活状況に応じて、リハビリの回数を調整します。

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